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半作曲家、石黒太一の日々の様子やらいろいろ書いていく予定。
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改善なのか?偽装なのか?

今日風呂入ってて思った。
肌黒いな俺。
脱皮が起きなかったことを考えると
しばらくこの色で生活することになるな。
ギャル男とまではいかないけれど
肌が黒くなりましたな。こうして見ると。
ギャル男がおっさんになればギャルおっさん。
間違いなく後者でしょう。
何を言ってるんだろうか俺は。

さて、いつかのブログでAutoTuneについて
語ったことがあったね。
2回か3回に分けて。

今でもAutoTune反対派であることに変わりはないのです。
やはり可能であればピッチ修正をしないで
CDにしたいわけですよ。

とはいってもミックスしていて反対の考えは代わりないものの
ピッチを修正する本来の目的に関しては
言うほど否定的でもない。

よく言えば改善。悪く言えば偽装。
改善じゃなくて、偽装の領域に入ってしまえば
それは間違いなく失敗。
良い音を作るんじゃなくて、良い音楽を創りたい。
制作するときにはこういう考えでいつも取り組んでいるんだけど
音楽を聴いていてがっかりする瞬間っていうのは
下手くそな歌よりも、誰かが何らかのつまみをいじっている姿を
音の情報から出てくる瞬間。
某書籍の著者も言っていたけど
ミックスする立場になると、ものすごくわかるこの台詞。
だからそういう作品は作りたくないんだよね。

という意味でも過去にAutoTuneに関して否定してきたわけだ。

しかしCDを作る以上、どんな手法を用いても
それはリアルではないんだよね。
アナログとかデジタルとか関係なく。

まずマイクで録音された音。
マイクで録音した声と自分の声が違って聞こえるっていうのは
皆も経験したことあることでしょう。
一応マイクで拾った音と同じように聞こえるって人もいるけど
大体は録音した声というのは違って聞こえるもの。

録音する時のサンプルレートが
一般的には44.100kHz~48.000kHzなんだけど
この周波数が大きければ大きいほど
原音通りに録音出来るんだけど
そうすると今度は周りの雑音まで正確に録音されてしまうから
一般的には48.000kHz以上で録音することは少ないわけだ。
もちろんしっかりしたスタジオではこの限りではないけれど。

だから、現状マイクで録音した段階で
既にリアルからは離れているわけだ。

その上で、ミックスでEQやらコンプやらリバーブやらと
あらゆるエフェクトを駆使して音楽を作っているんだけど
とてもリアルではありえないことが平気で行われているわけだよ。
実生活で声が変わるとか、ヘリウムガスでも吸わなきゃ
ありえない現象だし、部屋の響きがよくなければ
思い切りリバーブするなんてことありえないからね。

実際人が耳で聞こえてくる音と
マイクが拾ってる音はもう既に違って聞こえるわけだから
人間の耳が聞いてしっかり聞こえるようにしたものが
CDなのであって、そのためのミックス。

実際にありえないことを行われて
修正されたとか考えるのではなく
音楽的な要素を残したピッチ修正とか
音楽的な空間づくりだとか
音楽を作るためのディテールを行っている。
というような考え方のほうが理にかなっていると思う。

だから、ピッチ修正自体は否定しないし
CD上で音楽を作るという意味では
ミックスでいろいろ遊ぶほうがずっと楽しいと思うね。

ただし、それはあくまでもCDの話。
ライブでAutoTuneは情けなすぎる。
ボーカリストであれば、ボーカリストとしての
意地を見せていただきたい。
プロとしてどうなのか。

やはりスキルを落とす要因って考えてしまうと
この手の利器は多用したくはないね。

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